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CMC|the chef cooks me 下村亮介| アルバム「Feeling」完成までの転機

CMC|the chef cooks me 下村亮介| アルバム「Feeling」完成までの転機

CA4LA MUSIC CONNECTION vol.1
the chef cooks me|下村亮介

アルバム「Feeling」完成までの転機

 


 

アーティストたちにとって、作品を生み出す過程やその時々の活動の源泉には、必ず何かの転機が存在している。

CA4LA MUSIC CONNECTION」では、アーティストのみなさまに、ご自身の活動のターニングポイントになったことなどをインタビューを通してお答えいただく連載企画。

1回目にご登場いただくアーティストは、the chef cooks me 下村亮介さん。

昨年10月に6年ぶりとなるフルアルバム『Feeling』をリリースし、先日CA4LAとのコラボレーションアイテムも発売されたばかり。the chef cooks meのシモリョーさんに、新作リリース後の反応や作品について、CA4LAとのコラボアイテムへのこだわりなど伺いつつ、2019年下半期リリース作品の中でも特に傑作として評価の高いアルバム『Feeling』制作にあたってターニングポイントとなった出来事をお聞きしました。

Text by CA4LA
Photo by Tetsuya Yamakawa [Showcase]

 


 

Interview:the chef cooks me

 

 

「しっかりいろいろな人に反芻してもらいながらちゃんと聴いてもらって、広がっていくっていうのがこのアルバムの「らしさ」」

 

まずは、6年ぶりの新作「Feeling」のリリースおめでとうございます。

 

下村亮介(以下、シモリョー) ありがとうございます。

 

アルバム「Feeling」をリリースして3ヶ月経ちましたが、リリース後の感触どうですか。

 

シモリョー 今回のアルバムは1年以上の時間を費やして完成したアルバムで、リリースするまでは自分のものというか、自分の為の作品というイメージだったんですけど、リリースして不特定多数の人に聴いてもらえる状況になると、そういった想いは変化して、発売後は聴いてくれている誰かのものという意識に切り替わるんです。今までの作品をリリースをしたときもそうなんですけど。

3ヶ月経って、この「Feeling」というアルバムや楽曲や詩やサウンドが、どんな風に響いていたり、伝わったり、感じられているのかというのは、今は便利な時代でSNSでサーチをかければ書いてくれている人がいたり、年末になれば2019年のベストみたいなものに選んで頂いたり、というところで少しは実感できています。

 

 

今はリリースしてもレコードショップの店頭では2週間ぐらいで展開が事切れて、次々と新しい作品が展開されて、サブスクリプションも毎週水曜と金曜に邦洋問わず新譜が出てきて…もちろんたくさんの音楽が生まれているからこそ、そのサイクルになってしまうとは思うんです。なので、そういうタイミングでCDというフォーマットでリリースするっていうことに、どんな意味を持たせるのかっていうのは正直考えました。

でも時間をかけて聴いてもらうっていうのは、僕の中ではすごくポジティブに捉えていて。もちろんすぐ知られて、すぐに再生回数が伸びて、ライブ会場がいっぱいになって、色々な場所に呼んでもらえるようになって…っていうのは、確かに一番スムーズで幸せなことかもしれないけれど、やっぱりしっかりいろいろな人に反芻してもらいながらちゃんと聴いてもらって、広がっていくっていうのがこのアルバムの一番、「らしさ」かなと思っています。そういう意味では3ヶ月経って着実に実感できていることも増えてきているので、改めてこういった形でリリースさせてもらえて良かったなと思っています。

 

今回、新しい試みとして実験的に初回仕様盤はデジタルジャケットという形態でのリリースとなりました。この形態での反応や、製作してみて改めてどのように感じていますか?

 

シモリョー デジタルジャケットに関しては、正直なところまだどう感じてもらっているかわからないんです。ライブ会場ではジャケのある通常盤も売っているんですけど、そっちが欲しかったって言って買っていってくれる人もいるし、そもそもアルバム自体をCDで聴いていない人も多い気がしています。その中でトライしてみたけれど、実際、手にとっている人たちはどう感じているのかなっていうのはまだ判断出来ていないですね。

 

なるほど

 

 

シモリョー ただ、デジタルジャケットの「Feeling」というサイトは、永続的に続けていける可能性があるので、この中で自分がこういうコンテンツを設けてみようかとか、今はFeelingという名前のブログのようなものもあり、そこから枝葉がわかれていくような企画の内容を考えたり、そういうことを考えてみようかなと思っています。

自分にとって今年は「Feeling」を広める年だと思っているので。

 

媒体としてさらに活用していくというか

 

シモリョー CA4LAとの帽子のこともデジタルブックレットの”Feeling”というコンテンツでいち早く告知させてもらったりしていたりもしました。

 

今回のthe chef cooks meの作品にはゲストミュージシャンがすごく多いですよね。海外でもコライトやフィーチャリングが増えていて、クレジットをチェックする機会は増えたように思います。
昔より調べやすくなったとはいえ、情報が少なかったり正確でなかったりするケースはあるので、デジタルジャケットのリンクから簡単にそれぞれの情報にアクセスできるようにするというのは the chef cooks me のファンや本作をきっかけに興味を持ったリスナーの音楽体験を豊かにしてくれる試みだなと感じました。他のアーティストにもぜひ取り入れてほしいなと。

 

シモリョー 生の声が聞けて嬉しいです。数多の音楽好きが存在すると思うし、クレジットに全く興味がないっていう人もおそらくいると思うけど、その中でもアルバムのデジタルジャケットのクレジットを見て、ここからさらに好きなものを増やしてもらえるのであれば、それはもう願ったり叶ったりというか、すごくありがたいです。

 


 

「曲と触れ合っている時間はすごく長かったからこそ、焦らずに、自然とこの人にお願いしたいと感覚に身を任せられたことが、とても良かった」

 

 

ゲストミュージシャンとの制作についてですが、依頼するときにはどういった考えで依頼する方を選んでいったのでしょう。単純にやりたい人にお願いしたとか。

 

シモリョー 制作の始めから全体を通してこの人にお願いしたい、というのが決まっていたケースもあれば、この曲はこの人に、というケースもあります。
例えば、ドラムは全部は伊吹文裕くんが叩いてくれているのですが、彼と初めて出会ってから今日までライブサポートをしてもらって、新しい曲できれば叩いてもらったりと、ひとつひとつ過程やストーリーを踏んで彼との関係を作ってきた部分があるので、全部一任したいなという想いがあって。
ベーシストの村田シゲさんは昔からライブのサポートをしてくれたり、今もサポートをしてくれているヤセイコレクティブの中西道彦さんとか。
世武裕子さんもそうですね。世武さんのピアノは当然ですが世武さんにしか弾けないので。

 

確かに世武さんがフィーチャリングされている「Feeling」はアルバムのキーポイントですよね。最後の曲の導入としても、すごく生きているというか。

 

シモリョー アルバムラストを飾る「踵で愛を打ち鳴らせ」のイントロダクションとして最高の楽曲だと思っています。

 

Feeling」から最後の曲への流れが、またアルバム冒頭へのリピートへのリズムを生み出しているようにも感じました。

 

シモリョー 今回はどれを一曲目で聴くかで、印象がすごく変わるんです。Feeling(Naked)というプレイリストをSpotifyで作ってみたのですが、最近ではどこから聴いても楽しめるのかなと思っています。

 

 

今回は、作品全体で最初からこの人にお願いしようというケースと曲のイメージに合わせて依頼する人を決めていった感じだったんですね。

 

シモリョー オリジナルのギタリストの佐藤が途中で共同作業者として関われなくなってしまい、作戦変更を余儀なくされたので、そこで一回フラットに立ち返っているんです。

ベース、ドラム、ピアノを取り終わった後に佐藤が離れることになったので、入る予定だったギターの部分をシンセサイザーに置き換えたりと、曲と触れ合っている時間はすごく長かったんです。

だからこそ、焦らずに、自然とこの人にお願いしたいと感覚に身を任せられたことが、とても良かったと思っています。

 

制作過程は山あり谷ありだったという感じで

 

シモリョー そうですね。最後のマスタリングまでずっとそんな感じでした。

 


 

「自分じゃ絶対出せなかった感触とか、その温度感というのは各所に詰まっている」

 

アートワークについてもお伺いしたいのですが、抽象的な写真が「Feeling」 というタイトルにすごくフィットしているように感じました。楽曲11曲に対して一枚ずつ写真をつけるという形で作っていますが、その制作については写真家の方とどういう風にやりとりをされた感じですか。

 

 

シモリョー 写真を撮影してくれたのは10数年来の付き合いの山川哲矢くん。山川くんの写真でアルバムを作らせてもらうのは3枚目で「回転体」とEPの「RGBとその真ん中」、他にも配信限定シングル「Now’s the time」などがあるのですが、今回は全曲聴いてもらう前に、写真をいっぱい使いたいと予め伝えてあって。タイトルや曲調は伝えつつ、音を聴いてもらった上で、こちらからは一切写真のイメージは指定しないでお願いしいて。こんなのがいいんじゃないかなっていうのは山川くんの感性に任せるからと。そんな無茶振りをしつつ、上がってきた写真の中で選ばせてもらったという流れでした。

いろんなミュージシャンが参加してくれていることにさっき触れたのですが、レコーディング・スタジオでは、彼らのフィールド内で出来る限りその人の良さ、僕が知っている彼らの良さを引き出せたらと思っていたので、なるべく自由に演奏してもらいたいし、いいテイクを出してほしいし、本人も「ああ、納得」って思って作品に携わって帰って欲しいなという願いがあったので、そこに徹していた部分もあって。

そういう意味ではプロデューサー的な立ち位置でもあるんですけど、やっぱりその中で自分じゃ絶対出せなかった感触とか、その温度感というのは各所に詰まっているんです。

それは僕の中で宝物だなって思っています。

 

 

徹頭徹尾、自分の音楽作品、となったときに今までもジャケットやアートワークは僕なりにこだわってはきたのですが、ジャケットも一緒で、その誰かの感性とかが衝突した時にすごくいびつだったり、複雑な形だったり、ちょっと理解しづらいものになったりするんだけれど、でもきっと人間が生み出したものだから、誰かこれを見て何か違う答えを見つけてくれたりとか、ヒントを見つけてくれたり、きっかけを見つけてくれる人は絶対いるということは未だに信じてやまないので。

なので、もしかしたら統一性はないかもしれない。けれどその分、この世の縮図のような感じで、いろんな人たちがひしめきあって生きていて、思い通りにいかないこととかきっとあるけど、なんかそのうまく混ざりきらない部分がやっぱりリアルかつ、美しさに繋がるんじゃないかなって思うんです。

山川くんの感性がここに入ったことで、全く自分の知らなかったところにリーチできたり、まったく思っていない角度で曲が感じられたりとか。やっぱり視覚ってすごく大事なものなので。

 

そうですね。

 

シモリョー そういう発見が僕にもありましたし、多分聴いてくれている人達と、僕たちや撮った山川くんとは違う角度でアルバムを見てくれているんだろうなって思ってます。

 

アートワーク制作に関しても、ミュージシャンの方にお願いするのと同じような形だったと。

 

シモリョー まったく一緒です。すごく雑な言葉でいうと投げっぱなしですよね。(もちろん信頼や敬意を込めた上で。
それはアルバムのデザイナーの方に対しても同じです。写真のセレクトもデザイナーさんの感性でお願いしたので。

 

いろんな人の感性、まさに「Feeling」が詰まってひとつの作品が出来上がったということなんですね。

 

シモリョー そうですね。自分のアルバムのようで、自分のアルバムとも言い切れない部分があります。みんなで作ったというか。

 


 

Feelingの出発点となった突発性難聴と「Now’s the time」

 

Feeling』が完成した今、制作過程を振り返ってターニングポイントになったことを教えていただけますか?

 

 

シモリョー 今年で17年目になるんですよね、the chef cooks meとして活動し始めて。元々5人だったバンドメンバーは、山あり谷ありで最終的には僕一人しか活動していない状況なので、挙げたらきりがないぐらい自分の中でターニングポイントというか、一つ分岐点だったなとか、こういう選択したことで今があるなということは山ほどあります。

でもこのアルバムに関しての起こりの部分というか、起床転結の起の部分は、2017年10月に左耳が突発性難聴になって聞こえなくなった時期があって、思い返すと多分そこなんですよね、出発点って。

その時にもうプレイヤーとかシンガーを降りるつもりだったんです。耳が聞こえなくなったら仕事にならないし、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのサポートをさせてもらっていても音程がわからないとか、そんな状態で逆の立場であれば僕は多分頼まないんじゃないかなって思って。

でも、幸い耳自体は2~3週間でほぼほぼ聴力は復活して。

ライブも初めて飛ばしてしまったり、色んな人に迷惑をかけたんですけど、でもそんな中でASIAN KUNG-FU GENERATIONがもう一度ステージに引っ張り出してくれたんです。事務所とメンバーの間で色々と話はあったと思うんですけど、普通に「やってくれない?」って。

その時、正気なのか?と僕は思ったんですけど。

でもそれこそが実は一番の優しさなんだなって思ったりもするんです。

もう一回そこに立ってやるべきという気持ちを後藤さんはじめ、メンバーが持ってくれていて。

その機会がなければ、もしかしたら音楽やろうって思えなかったかもしれないし、そういう経験があった上で「Now’s the time」という曲は生まれたんです。

 

the chef cooks me – Now’s is the time (New Feeling)

 

(難聴に)なって、回復した後、自分の耳が聞こえなくなったらどうしようと考えることや、何の仕事をしようとか、じゃあそもそも耳が聞こえない方達にとって音楽って何だろう。詩には目を通せるけど、音が聞こえてこないってどういうことなんだろうっていうところまで考えたら、その上で音楽を作り、奏でることができるのならば、自分に対しても、音楽に対しても強くメッセージを持ちたい。今までは誰かの為に、誰かに聞いてもらって誰かのものになってもらえるように、ということを少なからず考えていたけれど、「Now’s the time」は自分に対して実直に書こうと思えて。

突発性難聴がなければきっと「Now’s the time」はできなかったし、

「Now’s the time」がなければ、その後は続いていかなかったと思うし、

それがなければ佐藤が離れることになった時に、the chef cooks meとして続ける意味を見失ってしまっていたかもしれない。

 

自分に真摯に向き合った結果、「Now’s the timeが生まれたと。

 

シモリョー 自分に対して嘘なく書いていないと、聴いている人には響かないと思ったんです、その時。自分に忠実であることってすごく大事だと思いました。

 

自分に向けているはずの曲である「Nows the time」は、逆にリスナーに寄り添う楽曲になっているように感じました。

 

シモリョー 僕も1億4千万分の1で、世界でいったら70億分の1で、別になんら変わりないスペシャルでもなんでもない。みんなそれぞれが独立して存在していて、命の価値は等しくあると思っているので、そういう意味での「We」は、みんな一緒だし、でもみんな違うし、みんな孤独だし、みたいな。多分、自分に向き合わないとあれは書けなかったです。

 

the chef cooks meの音楽はひとりひとりにもの凄く寄り添ってくれるような印象があります。私もすごく力をもらうことがたくさんあります。

 

 

シモリョー それはとても嬉しいです。

時間とともに、より響いて広がっていくような気がします。

 

シモリョー そうですね。分かりやすいか分かりにくいかでいったら分かりやすくはないと思う。でも決して分かりにくくもない、みたいなグレーゾーンに自分の音楽は存在していると思うので。
そういう意味では簡単ではないし、受け取る側からするとなかなか手が届きにくいところにあるかもしれない。でも僕も未だに聴いて元気をもらったりしているので、人によってはちゃんと聴いて自らのものにしてもらえれば強烈な味方でいてくれるアルバムだと思っています。

 


「愛を持って被ってもらえたら、誰にでもハマるようにコーディネイトできるという帽子を自分なりに目指しました」

 

 

今回CA4LAとコラボレーションして帽子を製作いたしました。その製作過程の中でこだわった部分はどんなところでしょう。

 

シモリョー ぼんやり「Feeling」のアルバムのロゴを使いたいっていうことと、ジャケットの写真がすごく好きなので、写真を使いたいということだけ決まっている状態でご相談させてもらいました。ゴッチさんのonly in dreamsのレーベルキャップの時にも、一度自分がパイプ役になって作って頂いているので、製作に関してなんとなくの流れを自分の中では把握した上で、紐付いたキャップを作りたいと相談させて頂いた時に「何でもできますよ」と言ってくださって。

 

 

そうでしたね。

 

シモリョー 自分の願望を叶えて頂く用意はしてもらっていたので、じゃあどこを終着点にさせるかというところで少し悩みました。ジャケットを総柄にするアイディアもあったけど、季節を選ぶかもしれないし、どうしても他の服に対してのコーディネイトが難しいかもしれない。

今回のアルバムの曲はどんな状況でも聴き手が、想像力でもって自分の中に取り込んでくれればどんな時でも近くに存在してくれる。人の感情次第で形を変える楽曲だなって思っているので、そんな帽子にしたいというのがありました。

あまり浮きすぎず、そこまで主張しないんだけども、実はディティールに目を配ると、こだわっているという。

少し愛を持って被ってもらえたら、誰にでもハマるようにコーディネイトできるという帽子を自分なりに目指しました。

細かくご相談にのって頂きましたし、マネージャーやデザイナーの方も交えてごくごくポジティブに作らせてもらえました。

 

完成した帽子はどうでしたか。

 

 

シモリョー 見ての通りの今かぶってます。()
どんなシチュエーションでもかぶっていけるので、ものすごく気に入っています。the chef cooks meのことを知らない人にも、おそらくCA4LAの店舗に置いてもらったときに「あ、いいな」って思ってもらえるんじゃないかなっていうのも合わせて目指していたので、そこで音楽を聴いてなくても、かぶってもらえたら最高に嬉しいなって思っています。それぐらいのモノができたような気がしています。

 

 

 


 

「帽子屋さんとしてしっかり愛を持って帽子を作って販売しているっていう。シンプルだけどそれこそが信頼できる」

 

気に入って頂けたみたいで嬉しいです。プライベートでも結構被っていただいていますが、シモリョーさんにとってのなんかこうCA4LAの帽子の魅力と言うか。帽子っていうものの魅力みたいのってどういうとこに感じますか。

 

 

シモリョー 僕が初めてCA4LAの帽子を買ったのは、高校2年か3年で。まだコピーバンドをやっていた高校生ぐらいのときだったんですけど。

 

そのころだと原宿店ですか?

 

シモリョー 明治通りのお店でした。たまたま通りかかって、やっぱり原宿に来ることってその年代だと一つのステータスだったりするじゃないですか。

 

東京に住んでいたとしてもなんとなく気構えていく場所というか。

 

シモリョー ちょっと力むというか。()そういう状態で、自分の中で一番これはイケてるぞっていう格好をして、明治通りを歩いているときに帽子がほしいと思っていたら、「あ、こんな店あるんだ」と思って入ったのがきっかけなんです。

僕の中ではいい意味でその時からずっとイメージが変わっていなくて。というのは、おそらくこんなにいっぱい日本に店舗を構えることが出来ているというのが全てだと思うんですけど、ちゃんと帽子を好きな人たちが、愛情を持ってしっかり作って、店を構えて売っているように思うんですよね。そんな帽子屋さんってなかなかないと思っていて、日本には。

結局音楽もそこは一緒で、音楽のことめちゃくちゃ好きじゃないと、いい音楽って絶対作れないし。

 

続かないと。

 

シモリョー 世に云うプロセスや、売れるヒット曲の法則みたいなものもあるのかもしれないけど、僕の中ではそれが面白いとか、的を得ていると思ったことは無いですし。

やっぱり好きな人たちがいろんな形で関わって、愛情を持ってして生まれたものがお店に並んでいるっていうのは見ていてわかる。ただ好きで、愛情を持って音楽をやっている者としての勘は、間違いないって信じています。

CA4LAのいいところって餅は餅屋じゃないですけど、帽子屋さんとしてしっかり愛を持って帽子を作って販売しているっていう。シンプルだけどそれこそが信頼できるし、だからこそお店に行くと気持ちが明るくなると言うか。そういう感じですかね。

 

ありがとうございます。餅は餅屋って素敵な表現ですね。

 

シモリョー 近年、バンドのグッズとしての帽子を、プリントや刺繍を業者さんにお願いして作ろうという話になったことはあったのですが、そのチョイスをしなかったのは、まさに餅は餅屋で、CA4LAで作ってもらいたいから、シェフ単独で作るのは我慢しようということになり、今回ようやくこういった形で結実出来ました。

 

そうだったんですね。コラボレーションして、こうやって形にできて嬉しいです。

 

シモリョー これがたくさんの人に届いたらいいですね。

 

きっと届くと信じています。

 


 

「縁で何か一つのことを実現できるっていうのは、めちゃめちゃいいなと思う」

 

最後に、今回コラボアイテムを販売するにあたって購入者特典としてMop of HeadGeorgeさんリミックスのNow’s the Timeのダウンロードカードが付きます。この音源についてひとこといただけますか。

 

 

シモリョー 帽子を作ってもらう上で、自分たちのお客さんに気に入ってもらえたらいいなってことはもちろん考えて作ってはいるんですけど、CA4LAのお店に置いて頂いたときに、もしかしたら、さっき話したみたいに帽子が欲しいなと思って、試しにかぶってみようと思ったら「the chef cooks meってなんぞや?」という感じで、よくよくで調べてみたら音楽やってる人達だった、っていう音楽との出会い方ってCA4LAこそじゃないですか。

お店に置いてもらってそこで音楽と出会える機会があったら、僕としてはすごくありがたいし、ひとつ面白い流れが、それこそカルチャーとしての可能性ではないかなって思って。
このアルバムをまるっと付けるのは難しいけど、リミックス音源ならば難しくないかなと。その中で僕とCA4LAの間で誰にリミックスを頼んだら一番面白いかなって考えた時に、双方と馴染みがあるMop of HeadGeorgeくんがいて()、期せずして今自分のバンドのサポートメンバーを務めてくれているのもあり「じゃあ彼に頼まない手はないよね」となりお願いして、引き受けて頂きました。結局のところ、このインタビューも縁あってのことじゃないですか。

(※) Mop of HeadのGeorgeはCA4LAのモデルやイベントでDJを務める。

 

はい。

 

シモリョー 元々はたまたま知り合った相手で、何度も一緒に話をしてたりして、時が経ち、こういう形で帽子を作らせてもらえることになって、加えてGeorgeくんも双方の知り合いで「ああ、じゃあ何かやろう」っていうのは、それが必然のようだけどごく自然な表現体型だと改めて思っていて。
好きなミュージシャンにオファーさせてもらうことも、もちろん大事なことだとは思うけど、そういう縁で何か一つのことを実現できるっていうのは、めちゃめちゃいいなと思っていて。それにCA4LAもすごく音楽を大事にされているじゃないですか。

 

そうですね。音楽やカルチャーはとても重要だと思っていますし、大事にしています

 

シモリョー やっぱりファッションとカルチャーはすごく密接だと思うし、そこも大事にしていてもらえるのは、ありがたくも、とても素敵なことだと思うので、音源を付けることにも是非やらせてもらいたいと思ったし、協力してくれたスタッフもいるし、それになによりthe chef cooks meのお客さんがCA4LAのお店に足を運んで他の帽子を見て回るっていうそのワンアクションがたまらなく嬉しいなと思っています。

 

 

そういう思いも込めた上でリミックス音源をご用意していただいてとても嬉しいです。

 

シモリョー リミックスに関してもアルバムを作ったプロセスと一緒で、Georgeくんのフィーリングが表現されているのであわせて楽しんでもらえたらいいなって思っています。

 

Nows the Time」の別の魅力を引き出すような仕上がりでしたね。

 

シモリョー 素敵ですよね。絶対に聴いてほしいです。

 

本日はお忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました。

 

 

最新MV「CP」公開!

the chef cooks me – CP

 


 

the chef cooks me
下村亮介(Vocal, Keyboards, Programming, Songwriting, etc…)

2003年結成。ASIAN KUNG-FU GENERATION、Gotch(後藤正文)、チャットモンチーなどのサポートメンバーとしても活躍するシモリョーこと下村亮介によるバンド。幾度かのメンバーチェンジを経て、管楽器/コーラス/鍵盤などサポートメンバーを迎えた10人編成のポリフォニックなバンド・サウンドとなり2013年9月、後藤正文プロデュースのもとonly in dreamsより3rdアルバム『回転体』をリリース。各方面から大きな反響を得、金字塔を打ち立てたと絶賛された『回転体』はロングセラーを記録。アルバムをひっさげて約5年ぶりの全国ツアー<回転体展開 tour2014>を実施し、ファイナルは東京キネマ倶楽部公演でファンの大歓声の中、幕を下ろした。その後もRECORD STORE DAY2014での7inchEP『ハローアンセム』のリリースや、各地の夏フェスにも出演、更なる編成変更をしながら常に前に進み続ける。2016年4月には待望の『回転体』をアナログレコードでリリースし、<Return to the Focus Tour 2016>を東名阪で開催。東京は初のホール Mt.RAINIER HALLでの1日2公演を実施。 同年10月には “間違いなく自分の中で新しい扉が開いた” (シモリョー)という新曲「最新世界心心相印」を含むTurntable Filmsとのスプリットシングル『Tidings One』をリリース。2018年2月には新曲「Now’s the time」を配信限定でリリース。クールなサウンドに心を打つメッセージがのせられたシェフのニューアンセムは、来るべきアルバムへの期待感を感じさせる作品となった。10月2日に前作『回転体』から約6年振りとなる待望のオリジナルアルバム『Feeling』をKioon Musicよりリリース。2020年3月27日(金)千葉ルックを皮切りに、全国8カ所8公演「the chef cooks me Tour 2020 “Feeling”」が開催決定している。

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LIVE INFORMATION

the chef cooks me Tour 2020 “Feeling”

327() 千葉LOOK
START 18:30/OPEN 19:00

42() 京都UrBANGUILD
START 19:00/OPEN 19:30

44() 鹿児島 SR Hall
START 18:00/OPEN 18:30

45() 福岡 The Voodoo Lounge
START 17:30/OPEN 18:00

419() 札幌SOUND CRUE
START 17:30/OPEN 18:00

66() 仙台enn 3rd
START 18:00/OPEN 18:30

628() 名古屋 JAMMIN’
START 18:00/OPEN 18:30

74() 東京・鶯谷DANCE HALL 新世紀
START 17:30/OPEN 18:30

オフィシャル先行1次受付中!

受付期間:1/27()12:002/4()23:59
受付URLhttps://w.pia.jp/s/thechefcooksme20of/

一般発売

327日公演~419日公演:2/29()10:00
66日公演~74日公演:4/19()10:00

チケット代 ¥3,500- (税込/D代別)

詳しくはこちら

 

Unknown Tokyo -5th.Anniversary-

221() 新宿LOFT
Open18:00 / Start18:00
avengers in sci-fi / the chef cooks me / パソコン音楽クラブ / gato / ravenknee /タイラダイスケ(DJ)

 

ツタロックフェス2020 supported by Tポイント

321() 幕張メッセ国際展示場9,10,11
Open9:00 / Start11:00 / Close21:30(予定)
ASIAN KUNG-FU GENERATION / King Gnu / ゲスの極み乙女。 / sumika / the chef cooks me / Tempalay / 04 Limited Sazabys / PEDRO / MY FIRST STORY / マカロニえんぴつ / and more
http://sorry.tsutaya.co.jp/m_mnt.html

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2020 酔杯2 The Song of Apple

69() Zepp Tokyo
Open 18:00 / Start 18:45
ASIAN KUNG-FU GENERATION, the chef cooks me (オープニングゲスト)
http://www.akglive.com/tour2020/

 


 

RELEASE INFORMATION

 

『Feeling』

2019.10.02(水)
the chef cooks me
KSCL-3179
¥2,545(+tax)
初回仕様:デジタルブックレット CDにブックレットは付属せず、購入者は専用サイト内で歌詞、クレジット、写真その他作品のコンセプトを表現したコンテンツを閲覧することができます

「Feeling」Linkfire
https://kmu.lnk.to/tIWZk

 


 

ラジオレギュラー情報

InterFM897 「Just a Feeling」

放送曜日・時間:毎週土曜日23:00〜23:59
DJ:下村亮介(the chef cooks me)

https://www.interfm.co.jp/

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