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CMC EXTRA|CA4LA ROCK FESTIVAL Vol.3 ライブレポート

CA4LA MUSIC CONNECTION EXTRA
CA4LA ROCK FESTIVAL Vol.3
LIVE REPORT

Text by Atsutake Kaneko
Photo by Kana Tarumi

4月27日、帽子ブランド「CA4LA」主催のロックフェス『CA4LA ROCK FESTIVAL Vol.3』がEX THEATER ROPPONGIで開催された。CA4LAがロックフェスを開催するのは創設15周年を記念して行われた2012年の『CA4LA ROCK FESTIVAL Vol.2』以来、実に12年ぶり。本来は25周年の2022年に企画されていたが、コロナ禍の影響で見通しが立たず、そこから2年越しで遂に開催が実現。「CA4LAにとって音楽は最も重要なカルチャーのひとつであり、帽子文化の発展に欠かせないものだとずっと信じています」というステートメントに賛同する、CA4LAと縁のあるアーティスト総勢5組が出演し、会場を大いに盛り上げた。

【Opening DJ】
George (MOP of HEAD)

コラージュアーティストのQ-TAによるメインビジュアルが掲げられたステージで、まずは過去にバンドで『CA4LA ROCK FESTIVAL』に出演しているMOP of HEADのGeorgeがオープニングDJを担当。この日のラインナップに合った選曲で場内を温め、3月に活動を終了したthe chef cooks meの「Now’s the time」の際にはオーディエンスがスマホのライトを振る一幕もあった。

a flood of circle

開演時刻を過ぎると、黄色い革ジャンに身を包んだ佐々木亮介がアルコールを片手にステージに現れ、「Dancing Zombies」からa flood of circleのライブがスタート。渡邊一丘がパワフルにビートを刻み、アオキテツが足を大きく広げてギターを鳴らし、HISAYOが軽快にステップを踏んで、冒頭からトップギアのロックンロールショーを繰り広げる。

佐々木の「今日はパーティーだろ!」という煽りにさらにフロアのテンションが上がり、ヘヴィなキメが特徴の「ゴールド・ディガーズ」を続けると、ハンドマイクでステージ前方まで出て歌う「如何様師のバラード」では、途中でそのまま客席へと突入。「みんな気づいてると思うけど、ごめん帽子被ってなくて。先輩の方が似合っちゃてるからさあ」と笑いながらも、「Are You Ready ROPPONG!」という呼びかけに熱狂的なリアクションが返ってくる。オーディエンスの間を練り歩きながら歌い続け、再びステージに戻ると「乾杯!」と缶ビールを掲げて、場内は大歓声に包まれた。

その後も「ユラユラユラ」というコーラスで合唱が起きた「キャンドルソング」、ライブ定番曲の「シーガル」、佐々木のアカペラから始まる「月夜の道を俺が行く」を続け、MCではCA4LAの好きなところを挙げて、「帽子屋というイカれた業態。普通帽子だけで稼ごうと思います?迂闊に飲食店とか出しちゃいそうじゃないですか?そういうとこ好きです」と愛情を語る。さらには「この帽子誰が買うの?みたいなめちゃめちゃ尖ったものもあって、それって『作る』ということへの愛をすごく感じるし、めちゃめちゃ戦ってると思う」「俺たちも誰にもわからなくていい曲を作りたいんだけど、30分間だけわかり合おうと思って今日来てるんです」と話し、ラストは佐々木のフリースタイルを交えた弾きが語りから始まる「本気で生きているのなら」を熱唱。ロックンローラーの生き様をこれでもかと見せつけてステージを終えた。

Ryohu

2番手のRyohuはサックス&ギターのMELRAW、キーボード&ベースのTENDRE、ドラムの荒田洸(WONK)、DJ KORKという4人のサポートを迎えてのバンドセット。サックスの艶やかな音色が印象的な「All in One」でライブがスタートすると、「The Moment」では巧みなフロウを聴かせるラッパーとしてのスキルの高さも感じさせつつ、ゴスペルコーラスとともにロックバンドにも負けないスケールの大きな音像を作り出す。ジャンルレスな楽曲をマルチプレイヤーが支える構図は、現代の自由な音楽シーンの象徴だ。

「改めまして、Ryohuです。六本木のみなさん、最後まで楽しんでいきましょう」という一言を挟み、ギターのカッティングが軽快な「GMC」、音源ではSuchmosのYONCEをフィーチャーした「One Way」と続けると、アフロビートが印象的な「RIDE」ではゲストとしてShurkn Papが登場して、ステージをさらに盛り上げる。その後もミクスチャー感のある「Foolish」、トラップビートと強烈に歪んだベースがインパクト大な「True North」、ダンサブルな5つ打ちを交えつつサイケに展開する「Level Up」と矢継ぎ早に曲を続け、その多彩なビートがとにかく楽しく、オーディエンスもその音を思い思いに楽しんでいることが伝わってくる。

「CA4LAのみなさんも、会場のみなさんもありがとうございました」と告げると、「Hanabi」ではゲストにOKAMOTO’Sのオカモトショウが登場。歪んだギターをフィーチャーし、この日のセットリストの中でも一番「ロックフェス」という響きが似合うロックな曲調で、盟友とともに肩を組みながら〈オレと仲間は永遠 ステージの上でまたSay yeah〉と歌うRyohuの笑顔は非常に魅力的で、短い時間ながらにしっかりコール&レスポンスを決めていったオカモトショウのステージングもお見事。最後は「Thank You」でエモーショナルに言葉を紡ぎ、もう一度タイトル通りの感謝を伝えると、華やかなサックスの響きとともにピースフルにライブを締め括った。

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS

3番手には『CA4LA ROCK FESTIVAL』3回連続の出演となるLOW IQ 01によるLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUSが登場。LOW IQ 01はもちろんトレードマークのハットを被り、やはりこの男はCA4LAのイベントには欠かせない。ライブは「暴れろ!」のかけ声から、アイリッシュな雰囲気の「Hangover Weekend」でパンキッシュにスタートし、間奏ではフロントのフルカワユタカと仲道良の3人で一緒にクルクル回ったりとエンタメ感もバッチリ。メロディアスな「SNOWMAN」ではサビで一斉にフロアから手が上がって一体感を作り出し、アウトロでは2本のギターがハモりを聴かせたりと、とにかくハッピーなステージを展開していく。

ライブ中盤ではキャリア初期の楽曲を並べ、1999年発表のファーストアルバム『MASTER LOW』収録の「Little Giant」が未だにフレッシュに鳴らされているのは特筆すべきだし、軽快にステップを踏みながら演奏された「SO EASY」ではフロアにサークルが作られていく。こうした長年愛されている曲が演奏されるのも、LOW IQ 01とCA4LAの長年の信頼関係があってこそと言えるかもしれない。さらに疾走感たっぷりの「MAKIN’ MAGIC」で合唱が起こると、こちらも『MASTER LOW』に収録の大曲「RULES」では、途中からストレイテナーのホリエアツシが飛び入り参加。フェスならではのサプライズな共演に、フロアからは大きな歓声が巻き起こった。

MCではホリエの登場について、「リハーサルのときは1番から出てもらおうと思ったんですけど、BRAHMANの『今夜』で細美武士が2番から出てくるのが盛り上がるから、そんな感じでやらせてもらいました」と笑い、「僕の頭はCA4LAさんに守っていただいてる」とCA4LAとの関係性について語ると、「Out in Bloom」と「Delusions of Grandeur」でもう一度オーディエンスを盛り上げ、最後まで勢いが衰えることなくライブが終了。お馴染みの「俺音楽やっててよかった!」で締め括られるまで、ソロ活動25周年というメモリアルイヤーに花を添える一夜となった。

ストレイテナー

4番手のストレイテナーは大山純がハット、日向秀和がバケットハットを被ってステージに登場。ナカヤマシンペイの強烈なドラミングとビッグなコーラスが印象的な「The World Record」でライブがスタートすると、2曲目でいきなり「KILLER TUNE」が投下されてフロアが一気に爆発。彼らもまた昨年に結成25周年を迎え、その強固なアンサンブルとステージ運びの上手さは盤石であり、大山と日向がソロを自在に回していくその姿は余裕と貫禄を感じさせるものだ。

「CA4LA ROCK FESTIVAL、開催おめでとうございます。やっと出られました」という挨拶から、一周回ってのストレートなフォーピースのバンド感が心地いい「246」(曲終わりには「六本木通り……じゃなくて、246でした」の一言も)や「宇宙の夜 二人の朝」を続け、イントロのシーケンスが鳴った瞬間に歓声の上がった「BLACK DYED」はポストパンクなリズムとトライバルな雰囲気が実にクール。ホリエがキーボードを弾きながらしっかりと歌を届けた「さよならだけがおしえてくれた」から、再びバンドがドライヴ感を生み出す人気曲「シーグラス」へと曲ごとの緩急の付け方も巧みで、新旧の曲を交えたセットリストは満足度が高い。

「CA4LAさんとは長い付き合いをさせてもらっていて、レセプションパーティーでDJとか弾き語りをしたり、一緒にグッズを作ったりしてきましたが、ようやくこうしてバンドで出ることができました。これからもよろしくお願いします」と話し、最後に演奏されたのは代表曲の「REMINDER」。20年前にリリースされたこの曲が今も輝き続けているのは、やはりストレイテナーがフォーピースのロックバンドとして進化を続けてきた結果だろう。4人が整列して挨拶をして、オーディエンスが大きな拍手を送るその光景は、実に清々しいものだった。

ACIDMAN

大トリを務めるのはLOW IQ 01同様に『CA4LA ROCK FESTIVAL』3回連続の出場となるACIDMAN。SEの「最後の国(Introduction)」とともに場内がオーディエンスによるクラップで包まれる中、大木伸夫がお馴染みのハットを被って登場し、「夜のために」からライブがスタート。こちらは3ピースならではのタイトかつソリッドな演奏で場の空気を掌握し、浦山一悟のパワフルなドラムと佐藤雅俊のド派手なベースプレイが場内の温度を高めていくと、「もっともっと上行くぞ!声出す準備はいいですか?」と呼びかけて始まった「アイソトープ」ではフロアから一斉に「オイ!オイ!」と声が上がり、この日一番の一体感が生まれていく。

「今回も呼んでいただきありがとうございます。ACIDMANはこれまで全部出てます」という大木のMCに歓声が起こると、「CA4LAさんには僕のハットをオリジナルで作っていただいて、一緒にグッズも作ったりして」と両者の関係性を語る。さらには「前回から12年経って、また呼んでいただけて、お互い元気だからやれると思うし、お客さんが来てくれるからやれたと思うので、本当に今日はありがとうございます」と感謝を伝え、場内は大きな拍手に包まれた。

カッティング主体のファンキーな「Rebirth」や、クリーントーンとディレイ使いが幻想的な「スロウレイン」に続き、大木がアルペジオを弾き出すと「最近この空気になると、『大木、宇宙の話するぞ』といろんな方に期待させてしまうんですけど、今日は時間がないんでしません。来月からワンマンツアーがありますので、そっちではたっぷりと」と笑って話して披露されたのは、エモーショナルなミドルバラードの「世界が終わる夜」。どんなライブハウスでも、ホールでもアリーナでも、楽曲の力で宇宙的なスケールを作り出すのはまさにACIDMANならではだ。

「残りちょっとだけど、今日はアンコールやらないので、全部出し切ります」と言って披露されたのは、映画主題歌としても話題の最新ナンバー「輝けるもの」。イントロから実にドラマチックで、「生命」を歌い上げる歌詞の世界観も実にACIDMANらしい。ラストは「思いっきり声を出そう!」と呼びかけて、大木自らも絶叫した「ある証明」で大団円。長時間に及んだ5組の熱演を通じて、CA4LAと音楽との繋がりの強さを文字通り証明する、実に濃密な一夜となった。